KING OF STAGE VOL.12 Bitter, Sweet & Beautiful Release Tour 2015 at 富山MAIRO 11/22
フェスなどを除けば人生初めての遠征。というのも、KING OF STAGEって、客演を再現できる東京のみが完全版で、他はちょっと落ちるってのをずっと思ってきたから。でも、今回、そういうこと以前にアルバムのデキがいいし、更に、地方小箱は本公演とはちょっと変えて、ベスト選曲的セットにするっていう話があったし、更に更に、新幹線が通って元々行きたかった北陸が、そこだけ祝日の関係で休日前ときたらもう行くしかないでしょう。
今回珍しく、本当に珍しく前座がついた。地元富山のラッパーという、ガッツキマン。これがよかった。20分ぐらいの短いステージだけど、お客さんが暖かく迎えていたし、ガッツキマン自体、宇多さんも言っていたように、1回で言ってることがわかるというなかなかのスキルの持ち主なので、非常にいい雰囲気になった。
いきなり余談だけど、このガッツキマンは地元の鱒寿司のお店を継いでいるとのこと。翌日結構時間的余裕があったので、路面電車に乗ってそのお店に行って、お寿司を買ってみたら、ガッツキマンが奥でお寿司作ってた。
公平さんとかもそうだけど、やっぱりラップだけで食っていくのってなかなか難しく、全国ツアーができて音源もそこそこ以上に売れるとなると、ライムスの他にはTBHとか、かなり限られてくるので、こういう副業というか本業を持ってるってのは強みだし、これからの音楽家のあり方の良いモデルかなあと思った。本当はKINちゃんみたいに服とか、より音楽に近いところで稼げたらもっといいのかもしれないけど、一世を風靡したSWAGGERがあのざまだからそれも怖いよねえ。
話戻して、ライムスは耳貸スとか”And You Don't Stop”まで入れてくる(が、Dさんが歌詞をド派手に飛ばす&宇多さんも「乳首の下の水着」と謎のことをいうなどややグダる)事前情報通りのベスト選曲。耳貸スは特に嬉しい。フットステップが1曲めじゃないどころかやらなかったのを意外に感じた以外は特にひっかりなく、自然な良いセットだった。キャリアが長くなると、武道館とかそういうのがなければこういうのなかなかできないから、それが小箱でっていうのはすごく貴重な機会だったと思う。
ところでまた余談だけど、確かvol.6で耳貸スをやったとき、「次の世紀」っていうところが引っかかって長らくできなかったけど、そこを「次のステージ」に変えたらあっさりクリアできたぜ!と言っていたのに、この日普通に「次の世紀」って言ったよね。もう忘れてるね。
当然舞台装置は8本のLEDの柱だけ(それでも時間が経つと結構雰囲気を再現できて感じられた)と簡素なものだし、しゅうけい君もいないからミステリーコーナーもない。だけど、ライムスの本質には全然影響ないってことを見せつけてくれた。ちょう楽しかった。
”グラキャビ”もやったのだけど、Dさん曰く、これはまさにこのMAIROで感じたことを主に書いた歌詞だそうで、そう考えるとぐっときた。いい話聞けた。
そんなこのMAIROという箱、すごくいいです。適度な小箱で、音もよく、駅近ホテル近。富山自体東京からは新幹線でちょちょいだし、海鮮や日本酒が美味しいのでオススメ。金沢に比べたら交通費も宿泊費もぐっと安い。そこそこ有名なミュージシャンがやるので、検討してはいかがかしら。新幹線かがやき(E7系)もすごくカッコいいし、静かで足元も広いのでいいですよー。ただ、本数は少ないし、全席指定なのでそこは注意。
さて、会場こそ予想のチッタじゃなかったけど、追加公演発表されたのでもういっちょいきますかー。
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