聖飢魔II/地獄の再審請求 at 日本武道館 2/19
正直なところ、その前までの全席死刑ツアーのセットリストがあんまり(曲数が少ないのにとにかくキラーチューンがない。エルドラドすらない)だったので、相当に悩んでいたのだけど、まあ、行ったら行ったで楽しませてくれるだろうし、いうても武道館なんだからお祭りセットにしてくれるだろうという期待もあって行ってみた。
行ってみたいうても簡単な話ではなくて、先行も一般もとにかく取れない。取れる気配がない。敗れる端からヤフオクに高額出品され、もうこれはダメだなと思っていたのだけど、直前になってこの金曜日がメチャクチャダブついて、結局2階席とはいえ半値以下で落とせた。終わってから見たら落札されずに流れたのも多数。主催はこのクソ高いチケット(10k)が完売して、転売屋が損しただけなのだろうけど、なんだったんだ。
さて、果たして本編はというと、見事にお祭りセット。行ってよかった。”The End Of The Century”で始まった瞬間これはキタと感じ、蝋人形や林檎の小芝居もちゃんとやってくれ、”ELDORADO”で締める完璧な構成。
なんだけど、正直やっぱり演出の時間が長すぎると感じてしまうのは否めない。3時間やって15曲ってさすがにちょっとねえ。
演奏はもちろんだけど、やっぱり閣下の歌が超絶。人間ここまで歌上手くなれるものかねってレベル。これであのしゃべりなんだから、不世出のスーパーエンターテイナーですよ。
演奏はもちろんと書いたけど、実は、聖飢魔Ⅱで唯一惜しいと思っているのが参謀で、ちゃんと上手な人なんだけど、あまりに閣下がスーパーなのでそれに見合うほどかっていうとちょっとだけ疑問。ここが橘高様とかSyuみたいなスーパーだったらそれはもう完全無欠なんだけど、まあ、それは無い物ねだりでしょう。参謀のパフォーマンスや作曲能力なしにはこの聖飢魔Ⅱはないわけだし。
ライブ本編には関係ないけどちょっと気になったこと。30年やってこられたのはブレてないからだと閣下はおっしゃいましたが、”戦う日本人”とか”有害ロック”とかブレッブレだったと思いますよ。曲としてあんまりカッコいいから許容されるというか請われすらするけど、”MASQUERADE”の歌詞だって「それ悪魔?」って思ってました(ちなみにそれも参謀の惜しいところで、作詞は任せない方が良かったと思う)。で、なんか二の足踏んでライブいかないうちに解散しちゃった感じでしたよ。
さて、35周年はありますかね。なんかふれちゃいけないのかってぐらい話にあがらないけど、長官がいなかったのはやっぱりちょっと残念。メイデンよろしくトリプルギターで全部やって欲しい。
- 聖飢魔IIミサ曲II番 創世紀
- THE END OF THE CENTURY
- DEMON'S NIGHT
- 悪魔の讃美歌
- JACK THE RIPPER
- 蝋人形の館
- 怪奇植物
- FIRE AFTER FIRE
- GO AHEAD!
休憩 - アダムの林檎
- 秘密の花園
- WINNER!
- BAD AGAIN ~美しき反逆~
- BRAND NEW SONG
- EL DORADO