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13月のゆうれい/高野雀

縁あって同人誌から読んでいる作家さん。だもんで感想を書くのもちょっとむずかしいところがあるのだけど。

これよりもその前の低反発リビドーに顕著なのだけど、この方の一番読んでて刺さるところは、日常のどういうところを描写するか、またはしないかの線引き。それとその深度。オブラートに包まず具体的にいうと生理的な話。セックスだけでなく、オナニーやら生理用品やらを、そのものを登場させることなく、必要以上に生々しくしないようにしながらも確かにその世界に存在させ、そして、我が家では夫婦共に読むのだけど、その両方がんなこたあないとならないだけのリアリティがあるのがすごい。あとがきからも人の話を聴くのがお好きなように感じられるので、そういう資質が活かされているのだと思う。

さて、今作だけど、正直なところまだタイトルの意味はわからない。読む前はファンタジーものに手を出したのかと思ったけど、(多分)そんなことはなくいつもの高野節。(例えばルフィってキチガイだよねというぐらいの意味での)普通の人しか出てこなく、心地よい程度に都合のいい人々が軽妙な会話を繰り広げ、お話がほんのちょっとだけ動く。

今作がちょっとだけ違うかなと思ったのは、割とすっきりするところがある。いつもはどうしようもないことはどうしようもないし笑っとけ笑っとけみたいに流すところかなーと。

初の続き物ということでこれからも楽しみ。とにかくこれまではこの人たちをもっと見ていたいのにーってのばっかだったから。 

13月のゆうれい  1 (フィールコミックスswing)

13月のゆうれい 1 (フィールコミックスswing)