特撮 大槻ケンヂ 50th生誕祭! ゲスト筋肉少女帯 at 赤坂BLITZ 2/7
まず初めに大きな勘違いをしていた。これが筋少のステージ上で発表されたのを聞いたとき、てっきり対バンなのだと思い込んでしまったのだけど、当日長谷川さんが昼に別のイベントを入れてることに気づいて、あれ?と思ったら筋少は本当にゲストで、数曲一緒にやる止まりだった。とはいえ、アルバムがとてもよくて、その週はそれも含めて特撮ばっかり聴いていたので、途中であ、これ特撮ワンマンだとわかったのは嬉しい方の驚き。
そして、実は特撮をちゃんと観るのは多分初めて。
オーケンは本当にセトリを組むのが上手い。もちろん考えてやってるんだと思うけど、それだけではこうはいかないだろうというセンス。50歳記念ライブという体ではあるけれど、タイミング考えたら普通に新譜ライブでもある。っていうバランスが、新譜旧譜の割合とか、筋少を混ぜる度合いとかで本当に見事。なにも不満がない。新譜は本当にいいけど、やっぱりオム・ライズとかヌイグルマー、綿いっぱいの愛を!あたりは外してほしくないし、できることなら林檎もぎれビーム!もってのが全部かなった。
林檎もぎれビーム!は野音で絶望少女隊揃えてやったとき(小林ゆう画伯だけ不在)も観ててそれ以来なんだけど、精神的に厳しい時期で、ちょっと気色悪いけどあの歌に救われてたみたいなところがあったのでね。「あいつらにだー!!!!!」って叫ぶカタルシスや、最後「さーいーこうぜー」って励まされるようでぐっとくるとか、そんなことを思い出して少々涙ぐむ。
ここでちょっとギターの話をさせてもらうと、NARASAKIのギターって割と普通なようでちょっと独特で、KORNとロスロビンソンが作ったモダンヘヴィネスの音はパクられまくって、そのうち定番にまでなってしまったのだけど、それをNARASAKIのように細かく早いピッキングで鳴らすってのは実はそんなにない。重いんだけど、歯切れがいい。ないものねだりをすれば、この上で橘高様がソロを弾くのを聴いてみたいなあというのがかなったのがこの日。正直なところ、ゲストだからか橘高様の音圧がいつもと比べると全然で、物足りなくはあったんだけど、それでも嬉しかった。
それにしても、強く歪んだギターにオーケンというエグみの強いボーカル、エディのクラシックピアノと、これだけの共通項がありながら全然別な音楽になるんだからおもしろいよなあ。