NEW ALBUM リリースツアー2015 「おまけのいちにち(闘いの日々)」 筋肉少女帯 at 赤坂BLITZ 10/24
橘高祭の直後だけどもうツアーの筋少。
その橘高祭について橘高様がいつもは大槻が決めてるけど今回はおれがセットリストを決めたとおっしゃっていて、そうかいつもはオーケンが決めてるのかと知って挑んだ初のツアー。あれでいて見事なバランス感覚のある人なんだよなーというのがよくわかるライブだった。
バランスというか、筋少の勤勉さだけど、直前の橘高祭とのかぶりが少ない。けど、やるべき曲は被ってでもやる。ここ素晴らしい。”おわかりいただけただろうか”とか、橘高vo.で練習したんだからそのままやっても良さそうなものをちゃんとオーケンが歌う、とか。
今日は”生きてあげようかな”でしょうね。これをやられたらおれは泣きます。大槻ケンヂが独自の世界を具現化する異能なだけでなく、優れたリリシストでもあるということを示す一曲。自殺願望のある女の子のために書いた歌詞とのこと。
彼女の恋するやさ男は理由あってすでに天国にいた
ひねもす男は下界の少女を見守っていたのだ
空の上からは少女の頭しか見えない
いいお天気だからもう少し生きてみようと
彼女が天をあおぐその時だけ
瞳を見ることができるのだ
だからなるだけ上を向いてお歩きなさい
それからあまり甘いものばかり食べ過ぎぬように
この語り部分はあまりにも重要で、多くの曲で語りをサボるオーケンだけど、これはサボらないあたり重要度がさすがによくわかっていらっしゃる。自分の世代の上を向いて歩こう。この視点という概念をここまで見事に言葉にする技巧に感動する。最後の一言で照れ隠しをしてしまうところとか本当にぐっとくるよなー。
「次に飛行機を見たら少女は死のうと決めた」から始まり、「少女の上を飛行機が今 横切った」で終わるストーリー性。ああ、素晴らしい。この歌を聴くと死んだ母を思って、少し前向きに、上を向こうと思うのです。ライブでやってくれてありがとう。
- レジテロの夢
- 赤坂恋の都
- 混ぜるな危険
- 球体関節人形の夜
- 枕投げ営業
- バトル野郎~100万人の兄貴~
- LIVE HOUSE(本城Vo.)
- 時は来た
- イワンのばか
- 別の星の物語り
- 生きてあげようかな
- 夕焼け原風景
- 踊るダメ人間
- ワインライダーフォーエバー
- ゾロ目
- サンフランシスコ
- 労働者M
en - 大都会のテーマ
- 地獄のアロハ(和嶋→橘高、鈴木→内田)
- おわかりいただけただろうか
- 釈迦